関西電力は、福井県内で原発新設の検討を本格化させる方針を22日にも表明する。今年2月に改定された国のエネルギー基本計画で、原発への「依存度を可能な限り低減する」とする文言が削られた。国の「追い風」を受けて、原発をつくる機運や条件が整いつつあると判断したもようだ。
「エネ基の改定以上のものはない。(電力業界側が)機運を醸成した結果だ」。18日夜、関電首脳の一人は話した。
福井県内に美浜、大飯、高浜の3原発を持つ関電は2011年3月の東日本大震災後、原発事故の対応に追われる東京電力に代わり、国内の原子力業界を主導してきた。
震災後に美浜と大飯の4基の…