東京都内に住む行政書士の百瀬まなみさん(60)は2022年7月、ムード歌謡コーラスグループ「純烈」のコンサートを鑑賞した松江市から岡山県倉敷市に向かった。
2時間半ほど電車に揺られ、JR倉敷駅に着くとトイレに急いだ。5人ほどが並んでいた。脂汗を垂らしながら約5分、順番を待った。「あー、もう早く誰か出て!」
トイレを出ると入り口の「トイレ案内図」が目に入った。数えると、男性用トイレには小便器4、個室3。一方、女性用は個室4。驚いた。「女性は衣類を上げ下げする時間が必要で、生理の際はナプキンの交換などで時間がかかる。なのに数が少ないなんて」
便器数を調べてみると
以来2年半、外出した際には欠かさずトイレの便器数をチェックするように。この1月までに鉄道・地下鉄、空港、コンサートホールや商業施設など、不特定多数の男女が利用するトイレ706カ所の数字を集めた。
百瀬さんの集計によると、便…