大阪府・日川紗那さん(小3)からの質問
ののちゃん お父さんとお母さんが朝起きたら同時にトイレに駆け込んでいたよ。
藤原先生 けさは急に寒くなったから、トイレが近くなったのね。「頻尿」と言うよ。
のの なぜ寒いとトイレに行きたくなるの?
先生 寒いと汗をかきにくく、その分、おしっこの量が増えるからでは、という話もあるけど、実はよくわからないことが多い。寒いのはどこで感じる?
のの 背中や手足かな?
先生 そう、体の皮膚には冷たさを感じる温度センサーが分布していて、それが刺激されると神経細胞が興奮して脳に伝わり、「寒い」と感じる。温度センサーはいくつか種類があって、最初に見つけた研究者にはノーベル賞が贈られた。
のの すごい。でも、それがなぜ、おしっことつながるの。
先生 脳からおしっこを出すように指示する神経回路もあるけど、どうも二つの神経回路が脳と体の各部分をつなぐ脊髄(せきずい)のあたりで干渉しあっているようなの。だから、脳からの指示がなくても、おしっこをしたい気持ちになるみたい。内臓や器官の働きを活発にさせる「交感神経系」がかかわっているとされていて、寒いと血液を多く流そうと血圧も上がるよ。
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。[email protected]
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のの 複雑な仕組みなんだ…