「また東北新幹線か」。栃木県内を走行中の最新型の「E8系」が立ち往生し、東京―仙台間が5時間半不通となった17日、SNSには相次ぐトラブルを指摘する声があふれた。オーバーラン、連結分離、モーター故障――。なぜ東北新幹線に車両故障が集中するのか。技術者は特有の事情を指摘する。
宇都宮―那須塩原間で17日午前に立ち往生したのは、2024年春に山形新幹線「つばさ」としてデビューしたE8系。6月に納車されたばかりで、営業運転前の確認走行中だった。車内の各機器に電力を供給する「補助電源装置」が故障し、モーターの制御装置を冷やせなくなり、モーターが動かなくなったという。
同じ日に走行中だった他のE8系3編成も同様に故障し、JR東日本はE8系の単独運転取りやめ、今も影響が続く。
東北新幹線では最近、車両故…