厚生労働省が入るビル=東京・霞が関

 はしかと風疹の混合ワクチン(MRワクチン)の供給が不安定になっていることを受け、厚生労働省は11日、今年度に定期接種の対象になっている子どもに限り、定期接種の期間を2年延長することを決めた。また、風疹の抗体を持たない45~63歳の男性に対する無料接種の措置も、今月末までの期限を2年延長する。

 MRワクチンは、1歳と小学校入学前の1年間に1回ずつ接種する必要があり、それぞれ自己負担のない定期接種の対象になっている。

 国内では3社の製薬会社が製造しているが、うち1社の武田薬品工業でワクチンの効果を示す指標が必要量を下回る製造トラブルがあり、昨年11月から出荷を停止している。厚労省は他の2社に出荷量を増やすよう要請していたが、医療機関によってはワクチンが入荷できず、予防接種の予約がとりにくくなっている。

 このため、厚労省は2024…

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