連載 ユーカリの樹の下で
校庭に立つユーカリの下での演奏から始まった兵庫高校のブラスバンド。「名門復活」なるか。2年の軌跡です。
8月12日、兵庫県吹奏楽コンクールが開かれる姫路市のアクリエひめじ。伝統の白いジャケットを着た兵庫高校の吹奏楽部員たちの表情は、引き締まっていた。
各地区の代表が集う舞台。昨年はたどりつけなかった舞台。事前に同じホールで予行演習をし、この日は午前5時に学校に集まって合奏練習をしてから、やってきた。
出番は6番目。午前に舞台上で、成果を発揮する時を迎えた。
課題曲のマーチをバランスのとれた音で奏でた。続く自由曲は「響きの森」。一人ひとりのうたい上げるフレーズが呼応しながら、大きな「響き」をつくっていく。木管楽器の速いパッセージから浮かび上がるトランペットの主旋律も、美しく響いた。
指揮台で顧問の亀田祐樹さん…