おにぎり専門店「ぼんご」の右近由美子社長=2024年9月28日、東京都豊島区北大塚2丁目、魚住ゆかり撮影

 おにぎり人気が止まらない。ここ数年専門店が急増し、コンビニでの売り上げも好調だ。コメの消費量が減少するなか、おにぎり市場が活気づいている。

 レストラン検索・予約サービス「食べログ」を運営するカカクコムによると、同サイトに登録されたおにぎり店の数は8月末時点で2055店。2020年(同時期)の1162から、ほぼ倍増した。

 東京都豊島区のJR大塚駅前にある老舗おにぎり専門店「ぼんご」の土曜は忙しい。開店1時間前の午前8時には行列ができ、午後9時の閉店までに1200~1500人が訪れる。

 厳選した具をふっくらとご飯で包み込む。1個350~700円の「握らない」おにぎりが評判となり、約10年前から店外に長蛇の列ができはじめた。

 1960年の創業当時、おにぎりは家で作って食べるものだった。右近由美子社長(72)は「1個700円のおにぎりを最大8時間並んで食べていただくまでになりました」。外国人客も多く、1日の客の約3分の1を占めることも。おにぎりとサービスを受け継ぐ元従業員が国内外に出店した数は20以上に上る。

おにぎり人気の理由とは?

 最大手「セブンイレブン」だ…

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