米価の高騰を受け、ふるさと納税の返礼品として、米に人気が集まっている。ただ、品薄なのは自治体も同じ。在庫不足で返礼品を準備できず、寄付の受け付けを停止するケースが出ている。
コシヒカリの産地として知られる新潟県南魚沼市は4月1日、今秋に収穫する米を返礼品とするふるさと納税の募集を始めたところ、初日だけで約5千万円(約600件)が集まった。昨年の約8・5倍にあたる。
市の担当者は、米の品薄感を受け、今秋に収穫する米の「予約」受け付けが始まるのを待っていた人もいたとみる。「米不足の報道を受けて、早く安心な米を確保したい消費者が多いのでは」
米を返礼品としたふるさと納税は、昨年度も人気が高かった。市に寄せられた米の寄付額は約60億円で、前年度から約14億円増えた。昨秋に収穫した米の返礼品は、在庫がほぼなくなった。出品停止となっている米の返礼品は2400品目に上る。
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