長野県須坂市のふるさと納税の返礼品に他県産のシャインマスカットが使われていた問題をめぐり、長野県は24日、同様の事例がないか、他の県内76市町村に促した自主点検の結果を発表した。新たに6市町村の返礼品で、地元産以外の混在が疑われたという。
点検は3月18日~4月11日に各自治体が県のアンケートに答える形でおこなわれた。
県市町村課によると、混在が疑われた返礼品は、長野市のコメ、上田市のリンゴとアスパラガス、小諸市のモモとリンゴ、ブルーベリー、南木曽町のコメ、小布施町のブドウ(シャインマスカット、巨峰、ナガノパープルなど)、高山村のブドウ(シャインマスカット)。いずれもそれぞれの自治体内でのみ生産された農産物として国に申請していたが、流通過程で県内の近隣自治体の産品と混在した可能性があったという。
また長野市のジャム、ジェラート、納豆には、市内の工場で製造したと申請していたにもかかわらず、他の自治体の工場で製造していたものがあった。
6市町村はすでに該当品目の寄付金募集を停止し、総務省に報告した。須坂市のように県外産の混在が疑われる事例はなかったという。
「職員の誤認」と釈明する市も
ふるさと納税の返礼品は原則…