芸人「ぶらっくさむらい」こと武内剛が、カメルーン人の父を捜す自らの旅を映画にした。更に起業も。彼のゴールは?
「今回の映画では、お笑い芸人『ぶらっくさむらい』の名は封印したんです。こういう見た目の、こんな顔した人間が『武内剛です』『監督やりました』、それが普通なんだよ、と言いたかった」
日本人の母がカメルーン人の父とイタリアで恋に落ちて生まれ、名古屋で育った。2歳で生き別れた父を、40年前の写真1枚を頼りにミラノへ捜しに行くドキュメンタリー。製作費をクラウドファンディングで集めた自主映画だ。
「芸人としてパッとしないまま40歳が迫り、世界はコロナ禍で多くの人が死んでる。人生のターニングポイント、今行かなきゃ二度と会えないと思った。運良く捜し出せても会ってくれないかも、という可能性は、無視しました」
資金が限られ滞在は10日間…