VHSなどに録画したホームビデオを、デジタル化するサービスが盛況だ。背景には、ビデオテープの再生が難しくなるとされる「2025年問題」がある。ビデオやCD、DVDといった記録媒体の寿命はいつごろまでなのか。デジタル化作業の現場を訪ねた。
1月下旬。東京都台東区のビルの一室には、ソニー製やパナソニック製などのビデオデッキ約150台がずらりと並んでいた。ビデオの映像を再生してパソコンに取り込み、デジタル化する作業を続けている。横で山積みとなっている段ボールの中身は、全国から寄せられたビデオテープだ。
ここは、ビデオテープをDVDにダビングするサービスをてがける「ダビングコピー革命」。店長の丸山裕二さんは「機械も人もフル回転の状態ですね」と話す。月あたり千件ほどだった注文件数が、昨年12月ごろから急増。今年1月、2月は2千件と2倍になった。
どんな記録媒体にも「寿命」はあります。大切な思い出をどうやって残していけばいいのか。記事後半で専門家がアドバイスします
ビデオの中身の多くは、子ど…