中高時代はほぼ運動経験がなく、事前の練習で最も長く走った距離は15キロ――。そんなアイドルが初の東京マラソンを5時間半を切るタイムで完走した。
アイドルグループ「僕が見たかった青空」の山口結杏(ゆあん)さん(19)だ。どんな練習を積み、どんな思いでフルマラソンに臨んだのか。これまでのアイドル活動を含めて振り返ってもらった。
――東京マラソンへの挑戦が決まったときの心境は。
「正直、不安しかなかったです。中学のときの持久走大会で10キロは経験があったんですけど、42・195キロは未知すぎて。コースマップを見たとき、電車で何十分もかけて行く道を走るっていうのがわかって、より不安になりました」
――学生時代のスポーツ経験は。
「小学生のときに鬼ごっこをしていたメンバーが中学で陸上部に入ったので、その流れで陸上部に入りました。でも、1年生の終わりごろにやめて。その後は2歳上の兄がサックスを吹いていたこともあって、吹奏楽部に入りました」
――陸上でやっていた種目は。
「高跳びです。1メートル35センチくらいは跳べていたと思います。高跳び、砲丸投げ、200メートル、100メートル障害の四つで競う4種競技に挑戦したこともありました」
――マラソンに向けてどんな練習をしましたか。
「最初に練習したのは昨年1…