参院選(20日投開票)の比例区で、立憲民主党と国民民主党が略称を同じ「民主党」で届け出た。民主党を源流とする両党の略称が国政選挙で競合するのは2021年衆院選から4回連続。「民主党」と記された大量の票が両党間で「案分」されることになる。両党は調整を図ったが、今回も合意できなかった。
- 比例区での逆風に焦り「なぜ票が流れてこない」 組織力頼みに変化も
比例票をめぐり、立憲の野田佳彦代表が「我々は『立憲』を強調している」と主張すれば、国民民主の玉木雄一郎代表は「比例は略さず『国民民主党』とお願いしたい」と訴える。投票用紙に「民主党」と略称を書かないよう呼びかける両党の「風物詩」が今回も繰り返されている。
総務省によると、21年衆院選の比例区で「民主党」票は約362万票あった。両党の比例区の得票割合に応じて「案分」される仕組みのため、立憲に約296万票、国民民主に約67万票が割り振られた。
300万~400万と目される「民主党」票
その前の19年参院選では…