みなさま、ご無沙汰しております! 鉄道好き、メ~テレアナウンサーの島貫凌です。
私がこうして朝日新聞のニュースサイトに鉄道コラムを書いていたご縁で、先日あるイベントが行われました。
その名も「親子で学ぶ! 鉄道の現在と未来」。と~ってもありがたいことに、オリジナル鉄道イベントを開催させてもらったのです‼
- ドクターイエローにリニア、在来線も 親子で学んだ鉄道の現在と未来
この企画は朝日新聞とメ~テレが企画し、JR東海の全面協力のもと実現したものです。参加してくださったみなさま、当日我々を迎え入れてくださったみなさま、そして各所で調整に奮闘してくださったみなさま、ありがとうございました‼ 今回はその様子をちょっとだけお届けします!(コラム末尾に動画もあります)
このイベントは2部制。前半も後半も滅多に見られないところに潜入できちゃう超豪華企画でした。
気になるモノが多すぎて
まず前半はJR東海・名古屋工場(名古屋市中川区)の見学。私も近くの跨線橋(こせんきょう)から何度も眺めていた場所ではありますが、足を踏み入れたのは初めて。名古屋工場としても、休日ではなく稼働しているときの見学受け入れは初めてだったそうです。実際に働いているみなさんの姿を見られる貴重な機会でした。
まず驚いたのは、名古屋工場で働くみなさんが30人以上、私たちが乗ったバスを出迎えてくれたこと!
ある工場の方に話を聞くと「私たちもあれも見てほしい、これも見てほしいという思いで、イベントを楽しみにしているメンバーは多いんですよ」といきいきとした表情で教えてくれました。
広々とした工場の至る所にある鉄道部品の数々に興味津々の子どもたち。そこに優しく笑顔で話しかけて、丁寧に対応されていたみなさん。そこにいるみんなが楽しそうで、素敵な空間でした。
かくいう私も、同じ班の子どもたちと一緒に回っているはずが、気になるモノが多すぎて、写真を撮って、解説を聞いて、工場の方に質問して……あまりに目まぐるしい!!! 結果的にずっと最後尾から追いかけていました(汗)。台車や車両をものすごく近くで見て、専門のみなさんに生解説してもらえて、またひとつ鉄道に詳しくなりました。特に、車輪の回転を止める制輪子と、ディスクブレーキのそれぞれの特徴や違いがよくわかり大満足です。
「なんかすごかった……」
子どもたちから特に人気だったのは、作業員の研修などに使われる「訓練棟」での、運転台&ドアの開け閉め体験。初めてマスコン(加減速用ハンドル)を握った子どもたちのリアクションは新鮮です。工場の方に促されるまま、一生懸命に出発から加速、停車までの操作を体験した子は、終わるやいなや「なんかすごかった……」と、とても可愛らしいコメント。どこか緊張した面持ちで、圧倒されていました。
普段乗っている列車が、どんな仕組みで動いていて、どんな人たちが関わっているのか、実際に体験することでわかってもらえたのかもしれません。あの「なんかすごかった……」という気持ちが、何か思い出に残ってくれたらうれしいです。
大勢の名古屋工場のみなさんに見送りをしてもらって、次に向かったのはリニア・鉄道館‼ この日は休館日にもかかわらず、貸し切りで開けてくれました。いつもありがとうございます。私もドクターイエローの取材では大変お世話になりました。
午後はなんとドクターイエローT4の運転台に入れちゃいます! 普段は公開されていないマル秘ゾーン、子どもたちのテンションも最高潮に! なんですが、その前に、ここでお昼休憩。子どもたちもいったん落ち着く……かと思いきや、この休憩ですら、ただの休憩ではありません! なんと東海道新幹線0系と100系の食堂車でのランチタイムなのです! ここも普段はチェーンがかかっていて入れないエリア。さすがJR東海全面協力……。子どもたちは一目散に駆け出していました。
食堂車独特の香り
私も100系の食堂車で昼食をとりました。持参したおにぎりを口に運んで、ゆっくりとかみ締めて、深く息を吸う。すると入ってくる、あの食堂車独特の香り。うおお、いつもよりおいしい……‼ 隣に座っていた子に思わず話しかけてしまいました。「この匂い、いいよね!」「わかります!」。そんな会話もありました。
特別なのは匂いだけではありません。ダブルデッカーの車窓から見えるのはドクターイエローT4。100系食堂車からT4を眺めながら食事をする、ここでしか味わえない体験。濃い、濃すぎる、あまりに濃密なランチタイム、もうたまりません! お腹も心も幸せいっぱいに満たされました。本当にありがとう‼
さて、満を持してドクターイエローの運転台へ。落ち着いた雰囲気の子も、自分の番が近づくとなんとなくソワソワし始めて、運転台に向かう足取りは軽やか! 思わずスキップしています。こぼれる笑み、隠せない興奮があふれていました。
思わずスキップ
さらにこの日は、子ども限定で警笛を鳴らすこともできました。音の大きさにびっくりしていた子もいれば、普通は鳴らないような長~い警笛を鳴らしていた子も。運転台から出てきた子どもたちは満面の笑み。「楽しかった?」と聞けば、しっかりとうなずいてくれました。私も以前、「ドデスカ!」の中継のときに鳴らしましたが、あれはトリハダものです。その気持ちが伝わって、想いを共有できて、私もうれしくなりました。
白熱のクイズ大会
イベントの最後を締めくくるのは鉄道に関するクイズ大会です! 朝日新聞記者で交通担当の辻健治記者とともに会を進めました。
辻記者が作成した洗練された15問。子どもたちでもわかりやすい問題から、辻さんの鉄道愛全開の問題まで。大人も子どもも関係なしの、個人戦勝ち残り形式で行ったこの大会。みなさんの知識の深さに驚きました。さらに驚くべきは、最終決戦に残った2人が大人ではなく子ども2人だったということ! 用意した問題が尽きてしまう大激戦でした。
「へぇ!」があふれる問題&解説、白熱した展開、悔しさのあまり思わず泣いてしまう子も……! 気持ちがこもったクイズ大会になりました(最後はじゃんけんで優勝を決めました)。
暑い中でしたが、それ以上にみなさんの鉄道へのアツい思いを感じた一日でした。かくいう私も終始興奮していた一人です。
子どもたちの元気さ、素直さに、パワーをたくさんもらいました。「また次があれば来たい!」と言ってくれた子どもたちがたくさんいたので、またみなさんといっしょに鉄道イベントが開催できる日を心待ちにしています。
共通の趣味を通じて、みんなで盛り上がれる、鉄道って最高ですね! 来てくださったみなさん、我々を迎え入れてくださったみなさん、本当にありがとうございました! 楽しかったですね! またいっしょに遊びましょう‼
【当日の動画】メ~テレニュースチャンネル
JR東海名古屋工場をのぞく!リニア・鉄道館の激レア体験にファン歓喜!