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スケートボードパークになる予定の市立大東小学校のプール=2024年4月18日午後2時15分、愛知県大府市提供
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 小学校のプールが消えつつある。屋内の温水プールで初夏のうちに水泳の授業を済ませる学校は少なくない。背景にあるのは老朽化に少子化、教員の働き方改革、猛暑……。跡地は駐車場やグラウンドになり、「プール開き」という言葉が死語になる日は遠くない。(臼井昭仁)

 5月下旬のある日、愛知県知多市の市立つつじが丘小学校の児童たちが3台のバスに分乗し、アクアマリンプラザを訪れた。この日が初めての屋内温水プールでの授業。

 水温は31度。室内の気温は32、3度。プールサイドに並んだ児童は教諭の指示を受け、歓声を上げながら水の中へ。男性インストラクターが見守った。

 「日焼けしないからいい」「雨の日でも暖かくて泳げるから楽しい」と6年の女児は口にした。

 同校の教務主任、佐方貴文さん(44)によると、学校での水泳の授業は例年6月半ば~7月中旬だったが、プール開き前は清掃から毎日の水質管理と教員の大きな負担だった。

 また、水泳の授業中は片時も児童から目を外せず、休憩中も足の裏がやけどしないようプールサイドに水をまき続ける。

 「しかも雨になったら中止になるので代わりの授業の準備もいる。だからこの期間はしっちゃかめっちゃかに。それが屋内になったので予定通りに実施できます」。今年度は全学年で5月中に水泳の授業を終えられた。

年3500万円かかっても 大きいメリット

 知多市では今年、五つの小学校で、水泳の授業をアクアマリンプラザに集約する取り組みが始まった。再来年度には全10校に広げ、学校にあるプールは廃止する。

 温水プールは知多市と東海市…

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