中高生にものづくりの楽しさを知ってもらうため、ロボットのコンテスト「SMART四国大会」を運営している徳島大学の学生グループが、徳島大学発のクラウドファンディング(CF)サイト「おつくる」で運営費用を6月末まで募っている。
コンテストは2000年にスタート。参加する中高生のチームは、玩具メーカーとして知られるLEGO社のキットを使って自律移動型ロボットを制作し、様々な課題のクリアタイムを競う。昨年は四国内と岡山県の11校22チームがエントリーした。
今年は8月3日に愛媛県四国中央市で開催予定で、「災害時の救助活動」に見立てた動作をロボットがどれだけスムーズにこなせるかがテーマとなる。
大会は当初、徳島大学大学院創成科学研究科の安野・鈴木研究室と各地の中学・高校の関係者らで運営していた。コロナ禍を経て4年ぶりの対面開催となった昨年から、同研究室の学生たちだけで運営する形に変更になった。だが、資金不足から手作りの表彰メダルを未完成のまま参加者に渡す事態を起こしてしまったという。
その反省から、今年の実行委員を務める学生17人は、運営費を賄うためCFに挑戦することにした。5月28日の大学定例会見に出席した実行委員長で修士2年の武藤実さん(24)は「運営する大学生も参加する中高生もそれぞれに学びを得て、地域社会に貢献できる人材になっていければ」と大会への思いを語った。
目標金額は40万円。返礼品など詳しくはおつくるのサイトで。(東孝司)