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測定器を使って製造設備の電流を確認する市川鉄工所の野々山春樹製造部長(中央)とメモを取る市川暢啓社長(右)、機械工場の宮石大輔係長(左)=2025年5月16日、愛知県豊田市

 製造現場で脱炭素(カーボンニュートラル)を進めたいが、どうやったらいいのか――。国が2050年までの脱炭素を目指すなか、中小・中堅企業は経営資源が限られており、「悩みを抱えている企業は多い」(トヨタ自動車系メーカー幹部)と言われる。基幹産業である車づくりを裾野から支える企業を訪ね、脱炭素化へのヒントを探った。

 「超必殺技があるわけじゃなく、一つ一つの積み重ねです」

 トヨタ車向けの部品をつくる市川鉄工所(愛知県豊田市)の市川暢啓社長は、約3年前から脱炭素に本格的に取り組み、ようやく手応えを感じている。

当初は手探り→「攻めるポイントわかった」

 同社の脱炭素で活躍するのが…

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