製造現場で脱炭素(カーボンニュートラル)を進めたいが、どうやったらいいのか――。国が2050年までの脱炭素を目指すなか、中小・中堅企業は経営資源が限られており、「悩みを抱えている企業は多い」(トヨタ自動車系メーカー幹部)と言われる。基幹産業である車づくりを裾野から支える企業を訪ね、脱炭素化へのヒントを探った。
「超必殺技があるわけじゃなく、一つ一つの積み重ねです」
トヨタ車向けの部品をつくる市川鉄工所(愛知県豊田市)の市川暢啓社長は、約3年前から脱炭素に本格的に取り組み、ようやく手応えを感じている。
当初は手探り→「攻めるポイントわかった」
同社の脱炭素で活躍するのが…