「秘密のケンミンSHOW極」チーフプロデューサーの清水紀枝さん

 地元民が愛してやまぬソウルフード、同郷者がひざを打つ方言や「地元あるある」――。地域ごとに異なる名物や文化、言葉などは、よく会話やテレビ番組のネタになります。なぜ地域ネタは、こうも私たちの心をくすぐるのか。古参バラエティー番組「秘密のケンミンSHOW極」のチーフプロデューサーを務める清水紀枝さんに聞きました。

狭い日本、こんなに違うのか

 「秘密のケンミンSHOW極」は、2007年にレギュラー放送が始まりました。全国各地に息づく食文化や習慣、行事などを、VTRや様々な出身地のタレントのトークで楽しく紹介するバラエティー番組です。

 番組制作のきっかけは、特番の企画会議でした。地方には様々な特色があるという話になった時、福井県出身のスタッフが、アナログテレビの画面がザーとなった時の砂嵐を「ジャミジャミ」と言ったんです。「何? ジャミジャミって」と突っ込まれて。地元では当たり前のことが、ほかの地域では当たり前ではない――これは番組になるのではないか、と感じました。

 たとえば、私は群馬県伊勢崎…

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