高校野球の育成と発展に尽くした指導者に日本高校野球連盟と朝日新聞社が贈る「育成功労賞」に、鳥取県内からは米子西軟式野球部の門脇亮一監督(53)が選ばれた。主に軟式野球部の指導に携わり約25年。「なぜ自分がという思いもありますが、必ずしも表舞台で大きく取り上げられない環境でずっと野球を続けてきた中での表彰ということで、ありがたいですね」と話す。
1998年に米子工業の軟式野球部でコーチをしたのが指導者としてのスタート。その後、倉吉工業(現・倉吉総合産業)、倉吉西、赤碕(現・鳥取中央育英)、米子西、米子東で、コーチや監督、部長を務めた。
小さい頃から野球一筋という部員がいる一方で、高校で初めて野球をする部員もいた。「成長し、自信を付け、最後の大会で活躍してくれた選手もたくさんいました」と懐かしむ。
夏の鳥取大会は硬式と同じく12日に始まる。ただし、硬式とは違って、鳥取大会で優勝してもすぐに全国大会にはつながらない。その先の東中国大会で、島根、岡山の代表との戦いに勝ち続ける必要がある。
まだ全国の経験はないという門脇監督。「やっぱり行きたいですよ。どんな指導法が必要か考え続けています。何より、きちんとボールが投げられる、きちんとバットが振れる、それが大事なんだと思います。結局、基本にかえるんですよね」