困難を抱える若年女性を対象にバスカフェなどの助けを必要としている人へ支援を届けるアウトリーチ活動や食事・生活用品の提供などの支援をしてきた一般社団法人「Colabo(コラボ)」。女性たちへの性搾取を告発してきた代表の仁藤夢乃さんに対して、SNS上や支援活動の現場で暴言や妨害が繰り返されてきた。相次ぐ攻撃の背景にあるのは何なのか。仁藤さんに聞いた。
- 拡散されたSNS投稿は「デマ」だった 女性支援団体にやまぬ中傷
――これまでどんな攻撃があったのでしょうか。
2011年にコラボを始めましたが、多くのデマや攻撃、誹謗(ひぼう)中傷を受けてきました。
最初は14年、『女子高生の裏社会』という本を出し、「JKビジネス」と呼ばれた女子高生の人身取引を訴えた時です。16年には国連の子どもの売買、児童売春、児童ポルノに関する特別報告者が日本にJKビジネスなど、性的搾取を促進し、搾取につながる商業活動の禁止を勧告しました。この時も、性売買業者からの脅迫や殺害予告、私がウソをついているというデマが飛び交いました。
児童買春の実態を伝えるため、当事者の写真や手記などを作品にした「私たちは『買われた』展」を16年に各地で開いた時も、ネットに「買ってもらえるだけありがたいと思え」などの誹謗中傷があふれました。
――ここ数年、攻撃が過激化し…