Smiley face

 あぶらとり紙で知られる「よーじやグループ」(京都市下京区)は26日、手鏡に映るおちょぼ口の「よじこ」が描かれたロゴマークを60年ぶりに刷新すると発表した。新しいロゴに、よじこの姿はない。いったいなぜ――。

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よーじやの新しいブランドロゴを掲げる國枝昂社長。右はこれまでのロゴ=2025年3月26日午後1時54分、京都市下京区、日比野容子撮影

 「あぶらとり紙を思い起こさせるロゴマークを使い続けることに、実はずっと、限界を感じてきました」と社長の國枝昂さん(35)。

 同社によると、よーじやの前身「國枝商店」は1904年に創業した。初代は、当時「楊枝(ようじ)」と呼ばれた歯ブラシの商いに力を入れ、それが屋号になった。

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ロゴマークを一新した背景を説明する國枝昂社長=2025年3月26日午後1時44分、京都市下京区、日比野容子撮影

 その頃から、あぶらとり紙を売っていたが、京みやげの定番になったのは1990年代初め。市原悦子さん主演のテレビドラマがきっかけだった。

 しかし、ブームは続かない。90年代後半に売り上げの8割を占めていたあぶらとり紙は次第に売れなくなり、今では1割だという。

 國枝さんは2019年に家業を継いだ。コロナ禍が始まり、京都の街から観光客が消えた。売り上げは9割減に。「よーじやは京都の人に愛されていない」と思い知らされたという。

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新しいブランドロゴを掲げる國枝昂社長。右はこれまでのロゴ。左はキャラクター「よじこ」=2025年3月26日午後1時55分、京都市下京区、日比野容子撮影

 「脱・観光依存」を掲げて…

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