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投票を終えたハットラ・トーマスドッティル氏=2024年6月1日、アイスランド・レイキャビク、藤原学思撮影
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 北欧アイスランドで1日、大統領選があった。実業家のハットラ・トーマスドッティル氏(55)が2日未明までにリードを広げ、勝利に近付いている。得票率2、3位も女性で、同国史上2人目の女性大統領誕生は確実な情勢だ。

  • アイスランド、男女平等14回連続1位の理由は?

 現職のヨハネソン氏は2期8年での辞職を決め、事前の世論調査では激戦となっていた。任期は8月1日から4年間で、何度でも再選が可能となる。

 トーマスドッティル氏は2007年、金融業界に女性の価値観を採り入れることを主な目的として投資会社を設立。同国の商工会議所初の女性代表も務めた。

 1日には投票所で朝日新聞の取材に応じ、「男女平等の世界がどのようなものかを示すのは、世界におけるアイスランドの役割だ」と強調。「政界でもビジネス界でも、より多くの女性が力を持てば、私たちはより平和で公正な世界に住むことができる」と訴えた。

 アイスランドは、世界経済フォーラムが発表する「ジェンダーギャップ報告書」で14回連続1位。世界で最も男女平等に近い国として知られる。次期大統領も女性になれば、1980~96年に4期務めたビグディス・フィンボガドッティル氏(94)に次いで2人目となる。

■大統領は「国民の顔」、立候…

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