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ソロデビューした野島樺乃さん=小松隆次郎撮影
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 元SKE48の野島樺乃さん(23)が、ボーカルグループ「et-アンド-」での活動を経て、ソロシンガーとして本格始動。「2025プレナスなでしこリーグ1部YouTube配信公式テーマソング」に起用されたデビュー曲「One」を4月16日に配信リリースした。約10年間の芸能活動を振り返り、今回自ら作詞を手がけた楽曲に込めた思いを語った。

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 のじま・かの 2001年9月6日生まれ、愛知県瀬戸市出身。15年、SKE48へ7期生として加入。19年の「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」でグランプリを獲得した。21年6月にSKE48を卒業し、翌月から25年3月までet-アンド-のリーダーとして活動した。

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SKE48に青春捧げた

――デビューから10年でソロデビューした。

 「10年、こうやって歌を続けているんだ」って実感しています。

 これまでのステージにはいつもグループのメンバーがいて切磋琢磨(せっさたくま)してやってきたので、初めて1人で活動することには期待と不安があります。楽しいことも苦しいことも、これからは全部1人だって考えると、「自分自身ちょっと強くなっていかなきゃ」と思っています。

――デビューしたSKE48での約6年半の活動を振り返ると。

 中学生でSKE48に加入して青春という時間を全部捧げましたし、私にとっての青春がSKE48でした。「体育会系」のグループだったので、先輩後輩の上下関係や、がむしゃらにみんなで汗を流すこと、人の本気を笑わないとか、そういう部分が染みこんで今の自分がつくられました。

 「先輩がこうしているから、こうしないといけない」「先輩がこういう道をつくってきたから、自分もがむしゃらさが必要だ」とか、ライブでも「前髪とかどうでもいいぐらい踊るのが普通だ」みたいな感じでした。「やるからには一生懸命に」ということを、SKE48時代に学びました。

歌手の夢かなえた

――3人組(当初は4人組)のet-アンド-では3年半、リーダーとして引っ張った。

 リーダーには向いていなくて、すごく葛藤していたんですけど、それが糧になって、自分よりまずグループを優先する、グループが良くなれば自分も良くなると考えるようになりました。視野が広がったという点が、3年半の活動で培ったものと思っています。

――ソロ活動は望んでいた?

 将来の夢はもともと歌手になること。10年前、芸能界に入りたいと思ったのも「アイドルになりたい」というより、1人の誰かを元気づけられる歌手になりたいっていう夢を追いかけるためでした。

 そこからまずは地元(愛知)の方に応援していただく、地元の方を元気づける、地元を盛り上げるということをしたいなと思って、SKE48のオーディションを受けました。それから「一人の歌い手になりたいな」とも思っていたので、夢が一つかないました。

歴史やビジョンを調べて歌詞に

――夢をかなえたソロデビュー曲は「なでしこリーグ」とのタイアップ曲で、自ら作詞を手がけた。どんな思いを込めたのか。

 なでしこリーグの存在は知っていましたが、詳しく話せる知識はありませんでした。ゼロベースから書き下ろしさせていただくということで、リーグの歴史やビジョンを調べ、自分なりに解釈して、そこで湧いた感情をつづりました。

 去年の優勝チームのドキュメンタリーも見させていただいたんですけど、もう見入ってしまいました。選手のみなさんが汗や涙を流しながら、チームのために動く。応援してくれるサポーターの方々のために優勝を目指すという熱い思いが、画面越しにひしひしと伝わってきました。チーム全体で戦っている姿にすごく感動して、その感情をスマホで箇条書きにしました。そうしてつづった歌詞なので、結構リアルに書けていると思います。

大切な「1秒先の未来」

――注目してほしいポイントは…

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