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ポーランドのオシフィエンチムにあるアウシュビッツ強制収容所の跡地で2025年1月27日、解放から80年を迎えた記念式典が開かれ、生存者たち参加した=ロイター
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 ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の中心的な現場となったアウシュビッツ強制収容所が解放されてから27日、80年を迎えた。ホロコーストを生き延びた元収容者らは同日、多くの収容者が銃殺された収容所跡地にある「死の壁」前で献花した後、ろうそくを捧げて犠牲者を追悼した。

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 アウシュビッツ強制収容所は1940年、ナチス占領下のポーランド南部オシフィエンチムにつくられた。欧州各地から移送されたユダヤ人のほか、ポーランド人やロマ系の人々ら約110万人がガス室に送られるなどして犠牲になった。45年1月27日、残っていた約7千人が旧ソ連軍に解放された。

 ポーランドのドゥダ大統領は27日朝、収容所跡地で演説し、「記憶を引き継いで、世界は二度とこのような人類の悲劇を繰り返してはならない」と強調した。

 同日午後にはアウシュビッツ収容所のうち、後から増設された近くのビルケナウ収容所跡地で、犠牲者をいたむ記念式典が行われる。約50人の元収容者のほか、英国のチャールズ国王やドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領ら約50カ国から国家元首や首脳らが出席する予定だ。

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