脂肪分解を促す効果が確認されたアオモジの実=高知県立牧野植物園提供

 西日本などに分布するクスノキ科の落葉樹アオモジの実の成分に、脂肪の分解を促す効果があることが、高知県立牧野植物園(高知市)と入浴剤メーカーのバスクリン(東京)の共同研究でわかった。両者はすでに特許を取得しており、バスクリンはこの成果を生かして商品化をめざす。

 牧野植物園とバスクリンは、園が保有する植物資源の中から、アンチエイジングなどに活用できる植物を探し、商品を開発するための共同研究を2013年から続けている。これまでにアオモジのほか、いずれもアジア原産で、食用やロープなどに使われるグネツム科のヒロハグネモン、洗濯や洗髪に活用されるマメ科のシカカイなど30種類の植物エキスなどを同社側に提供しており、その一環で今回の発見があった。

 アオモジはかんきつ系の芳香…

共有
Exit mobile version