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シリアで2017年12月、空軍基地を訪問したロシアのプーチン大統領(右)とシリアのアサド大統領(当時)。スプートニク提供=ロイター

 シリアで独裁を続けてきたアサド政権が、過激派組織が主導する反体制派の攻勢からわずか10日ほどで崩壊しました。政権の大きな後ろ盾になってきたロシアにとって、その崩壊は何を意味するのでしょうか。防衛研究所の山添博史・米欧ロシア研究室長に聞きました。

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 ――ロシアにとってシリアは、どんな意味を持つ場所なのでしょうか。

 ロシアはソ連時代からシリアに海軍基地を持っていましたが、軍事的な意味がより強まったのは、2015年9月にアサド政権の要請で空爆を始めてからです。強化した海軍基地と新たに開設の空軍基地を拠点に、シリアでも正規の航空作戦を行い、地上ではワグネルといった武装組織を活動させました。さらにはリビアにも重装備を展開したとみられており、このための拠点にもなったようです。

 ――政治的にはどんな意味が…

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