徳島市昭和町8丁目のアパートの一室で、住人の嘉野真美さん(50)の遺体が見つかった事件で、徳島県警は12日、殺人の疑いで住居不定の無職、豊田和也容疑者(39)を逮捕し、発表した。容疑を認めているといい、動機などを詳しく捜査する。
徳島中央署によると、逮捕容疑は嘉野さんの部屋で3月25日ごろ、刃物のようなもので嘉野さんの背中を突き刺すなどして殺害したというもの。死因は失血死とみられ、傷の一部は肺にまで達していたという。
2人は交友関係にあったといい、4月12日午後、高松市内にいた豊田容疑者に任意同行を求め、事情を聴いたという。
嘉野さんの遺体は4月10日に見つかった。この日午前、父親から「娘と連絡が取れない」と署に通報があり、安否確認のため訪れた署員が、和室で仰向けの状態で倒れていた嘉野さんを見つけたという。