長引く紛争で学用品が不足しているアフガニスタンの子供たちに、日本で使われなくなったランドセルやノート、鉛筆などを届けるための検品、箱詰め作業が6日、埼玉県三郷市の倉庫であった。ランドセルに使われる人工皮革を製造する化学メーカー「クラレ」(東京都千代田区)が2004年から始めた国際社会貢献活動の一環で、今年で21回目。この20年間で、15万個以上が贈られたという。
今年、全国から届いたランドセルは7千個を超えた。同社の社員や家族らが、山積みになったランドセルの検品作業や箱詰めを行った。同社社員の母親と一緒に、初めて参加した土黒(ひじくろ)佑太(ゆうた)(ひじくろ・ゆうた)さん(13)は「同じ年代のアフガンの子供たちがしっかり勉強ができるようになってほしい」と話した。
ランドセルは6月ごろ日本を出発し、約2カ月後に現地に到着する予定。現地のNGO「アフガン医療連合センター」を通じて、東部ナンガルハール州の小学生らに手渡される。
最初の取り組みから20年が…