キャスナー氷河末端の観測地。流れ出している水や水面からメタンが検出された=2021年6月26日、米アラスカ州、国立極地研究所の末吉哲雄特任教授撮影
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 米国アラスカの山岳氷河から流れ出す水に、温室効果ガスであるメタンが高濃度で含まれ、大気中に放出されていたと研究グループが発表した。メタンは温暖化への影響が大きく、研究者らは、将来予測のためにさらなる調査が必要とみている。

 発表は5月9日。調査したのは、海洋研究開発機構と国立極地研究所、アラスカ大、森林総合研究所、北海道大のチームで、アラスカ山岳氷河域で2019年から観測してきた。

 発表によると、氷河末端から流れ出した水に溶け込んだメタン濃度は、一般河川の2~40倍の高濃度で、水面から大気に放出される量は約6倍だったという。

 発生のメカニズムは未解明だ…

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