サウジアラビアの国政を取り仕切るムハンマド皇太子が21日、アラブ諸国の首脳を招き、会合を開いた。パレスチナ自治区ガザの住民を移住させ、米国が「所有」するとしたトランプ大統領の提案について、アラブ諸国が一致して反対することを確認し、対抗する独自案を話し合ったとみられる。
サウジの国営通信によると、首都リヤドで開催された会合には、ムハンマド氏、エジプト、ヨルダンのほか、カタールなど湾岸協力会議(GCC)加盟国の首脳らが出席した。
- 「都市破壊」レバノン南部で見えたイスラエルの作戦構想 ガザと共通
- ネタニヤフ氏、トランプ氏のガザ再建案を称賛 「強制的ではない」
トランプ氏はイスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談した4日、米国のガザ「所有」案を明らかにし、エジプトやヨルダンなど近隣諸国にガザ住民の受け入れを要求。復興に必要な資金は「近隣の裕福な国々が提供できる」と、一方的に主張した。
ガザ復興資金の負担、アラブ諸国内で温度差
今回の会合では、トランプ氏…