オウム真理教の後継団体「アレフ」について、公安審査委員会(団藤丈士委員長)は3日、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)・元死刑囚の次男と妻が団体の「役職員」に当たると認定し、団体規制法に基づく6回目の再発防止処分を決定した。
21日から半年間、一部施設の使用や寄付金の受領が禁じられる。一方、公安庁が求めた土地・建物の新規取得などの禁止処分は見送られた。決定は「必要な最小限度の規制措置」を行うとしている。
公安審は決定で、次男が2014年頃から儀式を執り行っていたほか、幹部らにオンラインの会合で意向を伝え、それに沿った決定が行われていたなどと認定。妻は02年頃から「絵画使用料」名目で毎月40万円を受け取り、同会合でも発言していたとした。
こうした点を踏まえ、アレフは2人が役職員にあるのに国に報告しなかった、と判断した。
次男が「グル(宗教指導者)」と称し団体を「主導」しているとした公安庁の指摘については、公安審は決定で言及しなかった。