My吹部seasons
20日、福井市の福井県立音楽堂(ハーモニーホールふくい)で開催された全日本アンサンブルコンテスト(全国大会)。北海道旭川市の旭川明成高校吹奏楽部は昨年のクラリネット四重奏チームの初出場に続き、今年も木管八重奏チームが出場を果たした。
木管八重奏チームは、メンバー8人のうち4人が同じ旭川市立旭川中学校吹奏楽部の出身だ。中でも、2年生でフルート担当の矢吹乃娃(のあ)とサクソフォン担当の奥山さくらは、小学校の音楽部からずっと一緒に演奏してきた。「お互いのいいところも悪いところもわかっている」間柄だと、乃娃は言う。
- 全日本アンサンブルコンテスト 高校・大学の部
かつて旭川商業高校吹奏楽部を率いて全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞したこともある佐藤淳顧問の指導を受けたいと、ふたりは旭川明成高に入った。さくらは言う。
「中学時代はC編成(25人以内の小編成)でしたが、最上位大会の東日本学校吹奏楽大会で金賞をとることができました。高校では大編成の学校に入って、3年間のうちに1度でも全日本吹奏楽コンクールに出たい、というのが入部したころの夢でした」
旭川明成高はまだ全日本吹奏楽コンクールに出場したことがない。昨年8月、乃娃とさくらもメンバーとして出場した北海道吹奏楽コンクールでは、旭川明成高は2年連続の金賞を受賞。しかし、道代表には選ばれず、夢の全日本吹奏楽コンクール出場はかなわなかった。
さくらはそのときの思いをこう語る。
「一昨年もそうでしたが、昨年も本気で練習を重ねたからこそ、全日本吹奏楽コンクールに手が届かなかったことが心から悔しかった」
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コンクールが終わった後、佐藤によって木管八重奏チームが編成され、アンサンブルコンテストへの挑戦が始まった。
【連載】My吹部Seasons
吹奏楽作家のオザワ部長が各地の吹奏楽部を訪ねます。
同じ中学の仲間8人で全国へ
8人のうち半分は同じ中学校…