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 今年3月に奈良市・平城京跡での出土が発表された、聖武天皇(在位724~749)が即位時に執り行った「大嘗祭(だいじょうさい)」に関する木簡。その後、奈良文化財研究所(奈文研)による整理が進み、イカやアワビ、干し肉、栗、餅など様々な供物を儀式のために各地から集めていたことが分かった。奈文研が2日、発表した。

 木簡は、平城宮正門・朱雀門の南東約200メートルの場所で見つかった方形の穴から1千点以上が出土した。

 奈文研は整理用コンテナ250箱分の土を持ち帰り、慎重に水洗いして調べてきた。これまでに約6割の洗浄が終わり、さらに1500点以上の木簡を確認したという。

 その中に、「烏賊(いか)」「東鰒(あずまあわび)(現在の千葉県南部で取れたアワビ)」「栗」「梨子(なし)」「餅」「酒」など、儀式で神に捧げたとみられる様々な品物が書かれた「荷札木簡」があった。

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