九州の旬をおいしく 夏子の楽しレシピ
私の中でダントツに火入れが難しいと感じる食材は、何を隠そう今回の主役「イカ」です。
弾力のある食感とうまみが命ですが、うっかり煮すぎてしまうと、身はゴムのように硬くなりますし、かといって良いあんばいで火が通った、という目安もこれといってありません。理想的な仕上がりにするのは至難の業と言えるでしょう。
別の食材と一緒に調理する場合、さらにハードルが高くなりますが、今回はそんな不安を払拭(ふっしょく)するレシピに仕上げました。
具材は、それぞれ事前にゆでて、トマトソースとは一緒に煮込まず、あえるだけ。ソースにゆで汁を少量加えることで、イカのうまみを十分に感じることができます。
火入れ時間の目安はトータル2分! イカと火の通り時間があまり変わらないブロッコリーを使用するのもポイントのひとつです。
さあ! これまでの、「ぎゅいん」と硬く縮こまったイカとはおさらば。今夜はプリプリのおいしさを存分に味わってくださいね。
■イカのトマトソースあえ 所…