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イスラエル軍の空爆を受け、イエメンの首都サヌアで2025年8月24日、煙が立ち上っていた=ロイター

 イスラエル政府は24日、イエメンの首都サヌアにある大統領宮殿などを空爆したと発表した。同国の反政府武装組織フーシのミサイル攻撃への報復としている。フーシ系の通信社サバによると、イスラエルの攻撃で6人が死亡、86人が負傷した。

 イランの支援を受けるフーシは、2023年10月に始まったパレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐってイスラム組織ハマスと連帯。イスラエル領土や紅海を航行する船舶への攻撃を続けている。フーシは今月22日、イスラエルにミサイル攻撃を実施。イスラエルメディアは、軍の情報として、広範囲にわたって被害を与える非人道的兵器とされるクラスター弾が初めて使用された可能性がある、と報じていた。

 イスラエル政府はこれを受け、サヌアの大統領宮殿や発電所、燃料施設などを空爆したとしている。ネタニヤフ首相は「我々を攻撃する者は誰であろうと、我々の攻撃を受ける」と強調した。

 ロイター通信によると、フーシの幹部は24日、SNSで「どれほどの犠牲を払っても、我々がガザの同胞を見捨てないことをイスラエルは知るべきだ」と投稿。イスラエルへの攻撃を続ける姿勢を示した。

ガザ南部の病院攻撃、19人死亡

 ガザでは人道状況が深刻化する。ガザ保健省は25日、イスラエル軍がガザ南部ハンユニスのナセル病院を攻撃したと発表した。AP通信によると、ジャーナリスト4人を含む19人が死亡したという。

 栄養失調などによる死者は過…

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