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パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで2025年8月25日、イスラエルによるナセル病院への攻撃で死亡した、ロイター通信の契約カメラマンのパレスチナ人の遺体を運ぶ人たち=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザの保健省は25日、イスラエル軍がガザ南部ハンユニスのナセル病院を攻撃したと発表した。ロイター通信によると、報道関係者や医療従事者ら少なくとも20人が死亡。イスラエル軍は声明で「無関係な個人の被害を遺憾に思う」としつつ、「ジャーナリストを標的にすることはない」と主張。軍トップの参謀総長が調査を指示したという。

 ロイターによると、報道関係者は5人で、同通信やAP通信、中東の衛星放送局アルジャジーラなどで働いていた。最初の攻撃でロイター通信の契約カメラマンが殺害され、2度目の攻撃で、他の報道関係者や救助に駆けつけた医療従事者らが巻き込まれたという。

 ガザの人道危機は深刻化している。ガザ保健省によると、栄養失調などによる死者は過去24時間で子ども2人を含む11人で、累計で300人に達したという。

 国連機関が最大都市の北部ガザ市などで、食料危機の最も深刻な程度である「飢饉(ききん)」の広がりを確認し、イスラエルに対して国際的な批判が高まっている。

 イスラエルのシンクタンク国…

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