パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘をめぐり、イスラエル首相府は11日、対外諜報(ちょうほう)機関モサドの長官らに停戦と人質解放の交渉が行われているカタールの首都ドーハに向かうように指示したと発表した。
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この発表に先立ち、イスラエルのネタニヤフ首相は、米国のトランプ次期政権のウィトコフ中東特使と会談した。トランプ氏はかねて、20日の大統領就任までにハマスが人質を解放しなければ、「中東で地獄のようなことが起きる」と警告している。米ネットメディア「アクシオス」は、ウィトコフ氏はネタニヤフ氏との会談で、トランプ氏の就任までに合意を成立させるように強調したと報じた。
米国、エジプト、カタールが仲介する停戦交渉は今年に入ってからドーハで続けられている。協議内容で進展が報じられているものの、イスラエルとハマスの主張が埋まらないままの状況が続いている。