イスラエル軍は2日、シリアの首都ダマスカスにある大統領官邸付近を空爆したと発表した。シリアのイスラム教少数派のドルーズ派を守るための警告だとしている。
ダマスカス近辺では4月28日からドルーズ派とシリア暫定政権側の衝突が続き、在英NGOのシリア人権監視団(SOHR)によると100人を超える死者が出た。イスラエルは30日にもダマスカス近郊を空爆した。
大統領官邸近辺への空爆についてイスラエルのネタニヤフ首相は2日、ガンツ国防相との連名で「これはシリア暫定政権への明確なメッセージだ。ドルーズ派コミュニティーへの脅威は許容しない」との声明を発表した。ドルーズ派はイスラエルの占領地ゴラン高原などにも暮らしている。