イスラエル軍は12日、レバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を空爆し、司令官の一人を殺害したと発表しました。ロイター通信などは、これまでに殺害された中で最も高位の司令官だと報道。ヒズボラは報復としてイスラエル北部にロケット弾200発以上を発射し、攻撃の応酬がさらに激化しています。
一方、パレスチナ自治区ガザでの停戦案をめぐってイスラム組織ハマスが仲介国のカタールなどに示している回答について、ブリンケン米国務長官は12日の記者会見で、「要求の中には、実行可能でないものもある」との見方を示しました。米国はイスラエルとハマスの仲介を続ける構えですが、両者の溝は依然として埋まっていないとみられます。
【動画】イスラエル軍の攻撃を受けたとみられるガザ中部ヌセイラト＝アナドル通信／ロイター
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■■■2024年6月13日（日本時間）の動き■■■
イスラエル側に飛翔体40発
イスラエル軍は13日、同国北部のほか、同国が占領中のシリア領ゴラン高原に向けて約40発の飛翔（ひしょう）体が発射されたと発表した。多くはイスラエル側の防空兵器で撃墜されたという。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが放ったロケット弾などとみられる。
イスラエルのテレビ局チャンネル12によると、イスラエル側では数十回にわたり、ロケット弾が防空兵器によって撃墜されるのを住民が目撃したとしている。攻撃に伴う破片が当たって20歳前後の男性2人が軽傷を負ったほか、15カ所で火災が起きているという。
これに先立つ11日には、イスラエル軍がヒズボラの高位の司令官をレバノン南部での空爆で殺害。ヒズボラは翌12日、報復として200発以上のロケット弾をイスラエル北部に発射している。
イスラエルに圧力を ハマスが米国に要求
パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉をめぐり、イスラム組織ハマスは13日、声明を発表した。米国がイスラエルの停戦案承諾を強調しているにもかかわらず、イスラエル側からは承諾の意思を示す発言が出てきていないとして、米側がイスラエルに対し、停戦に向けた「直接的な圧力」をかけるよう要求した。
声明はまた、イスラエル軍のガザ侵攻の最終的な停止や、ガザからの完全撤退などを改めて要求している。
廃棄物33万トン超がガザ人口密集地に堆積、UNRWA発表
国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）は13日、パレスチナ自治区ガザ全域の人口密集地やその周辺で33万トン以上の廃棄物が堆積（たいせき）していると発表した。
イスラエル軍の攻撃が続くガザでは、廃棄物処理施設が破壊されており、廃棄物の収集や処理が制限されている状況だという。UNRWAは「破滅的な環境と健康へのリスクをもたらす」と警告している。
イスラエル軍、ガザ南部マワシへの空爆を開始 地元メディア報道
米CNNは地元メディアの報…
