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イスラエル北部のレバノン国境付近で2024年6月12日、発生した火災への対応で消火剤を使用する飛行機=AP

 イスラエル軍は12日、レバノン南部のイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を空爆し、司令官の一人を殺害したと発表しました。ロイター通信などは、これまでに殺害された中で最も高位の司令官だと報道。ヒズボラは報復としてイスラエル北部にロケット弾200発以上を発射し、攻撃の応酬がさらに激化しています。

 一方、パレスチナ自治区ガザでの停戦案をめぐってイスラム組織ハマスが仲介国のカタールなどに示している回答について、ブリンケン米国務長官は12日の記者会見で、「要求の中には、実行可能でないものもある」との見方を示しました。米国はイスラエルとハマスの仲介を続ける構えですが、両者の溝は依然として埋まっていないとみられます。

【動画】イスラエル軍の攻撃を受けたとみられるガザ中部ヌセイラト=アナドル通信/ロイター

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■■■2024年6月14日(日本時間)の動き■■■

次期首相問う世論調査でガンツ前国防相がネタニヤフ氏をリード

 イスラエルのメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」は14日、同国のマアリブ紙が行った次期首相を問う世論調査で、野党党首の穏健派、ガンツ前国防相が現職のネタニヤフ首相を6ポイント、リードしたと伝えた。

 調査では、35%の回答者がネタニヤフ氏を支持したのに対し、ガンツ氏を支持した回答者は41%だったという。ガンツ氏はネタニヤフ政権がイスラム組織ハマスとの戦闘終結後のガザの統治計画を示していないと批判し、今月9日、戦闘方針を決める戦時内閣からの離脱を表明した。

 また、極右政党「イスラエル我が家」党首のリーベルマン元国防相との比較では、ガンツ氏への支持は42%で、リーベルマン氏を21ポイントリードしたという。

「最大の問題はハマスの署名拒否」 停戦案めぐりバイデン大統領

 バイデン米大統領は13日、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉について、「最大の問題は、ハマスが(自ら)同じような提案を出しているにもかかわらず、(停戦案への)署名を拒否していることだ」と述べた。

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれているイタリア南部プーリア州での記者会見で語った。イスラエルのものとされる新たな停戦案は5月末にバイデン氏が公表していた。

 バイデン氏は会見で「(交渉が)実を結ぶかはまだ分からない。我々は今後も働きかけを続けるが、最終的な答えはまだない」と述べた。

■■■2024年6月13日(日本時間)の動き■■■

イスラエル側に飛翔体40発

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イスラエル北部のレバノン国境付近で2024年6月12日、燃える火のそばではためくイスラエル国旗=AP

 イスラエル軍は13日、同国…

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