10月31日、式典に参加するイスラエルのネタニヤフ首相(左)とガラント国防相=ロイター

 イスラエルのネタニヤフ首相が5日夜(日本時間6日午前)、ガラント国防相の解任に踏み切った。信頼関係が崩壊した――。ネタニヤフ氏は理由をそう説明したが、パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘に終わりが見えないなかで、国防の要を交代させたかたちだ。なぜ、今なのか。米大統領選の当日の解任になったことに関連性を指摘する見方もある。

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 ネタニヤフ氏は5日に発表したビデオ声明で、ガラント氏の解任の理由について「戦争の指揮をめぐって大きな隔たりがある」と説明したが、「隔たり」の中身について具体的に説明しなかった。

 ネタニヤフ氏とガラント氏はこれまで、人質解放・停戦交渉や、戦闘終結後のガザの統治のあり方をめぐり、繰り返し対立してきた経緯がある。ネタニヤフ氏が戦闘継続の強硬姿勢を一貫して崩さないのに対して、ガラント氏は人質解放を優先すべきだという立場を取ってきた。

背景に徴兵問題か

 ガラント氏は5月、ガザでの…

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