イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が、約2カ月間の停戦が終わるかたちで再開され、2023年10月からの戦闘の死者は23日に5万人を超えた。戦闘再開の瞬間から、ガザの人たちは何を感じ、どう動いたのか。現地で取材を続けるムハンマド・マンスール通信員が報告する。
- イスラエル軍、ガザ南部でも地上作戦 ハマス「死者数約600人に」
私は、ガザに住む多くの市民たちと同じように、今も南部ハンユニスで家族たちとテントに住んでいる。空爆と砲撃、そして地上軍の攻撃から解放された喜びはすぐに終わった。戦闘が止まっていた間、不安と疲労に苦しんでいた。
「今後もテント暮らしなのか」「いつか、自分の家を取り返して生活を始められるのか」
夜が更けていくなか、考えても答えの出ない問いばかりが頭に浮かんでいた。
イスラエル軍が攻撃を再開した18日の未明も同じだった。偵察機の音がいつもより騒がしいように感じたが、激しい疲労で全身が重く、私は気づくと眠りに落ちていた。
人々の悲鳴、近づく爆撃音
午前2時過ぎだった。連続し…