Smiley face
写真・図版
イスラエルの商都テルアビブで6月30日、ネタニヤフ首相(中央)と話すイスラエル軍のザミール参謀総長(左から2人目)=イスラエル政府報道室提供
  • 写真・図版

 イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザをめぐり、ネタニヤフ首相が「完全占領」に向けた計画を検討していることに、軍から強い懸念の声が上がっている。政府高官が軍トップの辞任に言及したと伝えられるなど、政権と軍の対立が強まるなか、安全保障関連の閣議が7日夜に開かれ、今後の軍事作戦が決まる見通しだ。

 ネタニヤフ氏は、イスラム組織ハマスとの停戦・人質解放交渉が行き詰まるなか、ガザ全域の軍事的支配に意欲を示す。民間人をイスラエル指定の「人道区域」へ移し、ハマスを一掃するとしている。政治的な支配も検討しており、極右閣僚らが主張するガザ内へのユダヤ人入植地の建設も視野に入っているとされる。

  • 子どもの飢餓が深刻化するガザ 栄養失調は5人に1人「どうすれば」

 地元メディアによると、ネタニヤフ氏は5日、ザミール参謀総長ら軍高官と3時間協議した。軍側は人口密集地を避けつつ、段階的にハマスへの圧力を強める複数の作戦案を提示。ザミール氏は「完全占領」には慎重な姿勢を示した。

■軍は慎重姿勢 「段階的な圧…

共有