ガザ地区中部の病院で18日、イスラエルによる空爆で死亡したパレスチナ人の葬儀に参列する人々=ロイター

 イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザで大規模な地上作戦を開始したと発表した。ガザではここ数日にわたるイスラエル軍の空爆で犠牲者数が増えていたが、地上部隊の本格投入によって人道状況のさらなる悪化が懸念される。

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 イスラエル軍は16日、イスラム組織ハマスにさらに圧力をかけるため、ガザでの軍事作戦の拡大を発表した。今回の地上作戦はその一環で、ガザの北部と南部に部隊を展開させている。

 本格的な地上部隊の投入に先立ち、イスラエル軍はガザ全域への空爆を実施。ハマスの武器の貯蔵庫や地下施設など670以上の標的を爆撃したという。

 AP通信によると、17日から18日にかけてだけで、子供を含む少なくとも103人が死亡した。ガザ北部の病院も攻撃を受けたほか、避難している人たちが暮らすテントも標的になったとの情報もある。ロイター通信はガザ当局者の話として、17日の死者のほとんどが南部ハンユニスや、北部のベイトラヒヤやジャバリア難民キャンプにいた人々だったと伝えた。

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