イスラエル軍は16日夜、パレスチナ自治区ガザで大規模攻撃の第1段階を開始したと発表した。ロイター通信は、15~16日の死者は250人以上にのぼると報じた。2023年10月の戦闘開始以降の死者は5万3千人を超えており、戦闘の激化により、民間人らのさらなる犠牲の拡大が強く懸念されている。
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トランプ米大統領が16日、中東訪問を終えた直後にイスラエル軍は作戦の拡大を発表した。イスラエル政府は、トランプ氏の中東訪問を停戦や人質解放の期限に設定し、合意が成立しなければ大規模な軍事作戦を始める予定だと伝えられていた。
軍は16日の声明で、「過去24時間でガザで大規模な攻撃と部隊の動員を開始した」と発表。人質解放やイスラム組織ハマスの打倒など、「ガザでの戦争の全ての目的を達成するため」と強調したうえ、この攻撃を第1段階とし、作戦を継続していくとした。
ガザの7割が立ち入り禁止や避難命令の対象に
ロイターによると、16日に…