イスラエル軍は8日、イスラム組織ハマスの関連施設があるとして、パレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市にある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ本部などで作戦を行っていると発表しました。ハマスは「(停戦)交渉を振り出しに戻すものだ」と反発しています。
イスラエル軍は翌9日には、戦闘員数十人を殺害したと明らかにしました。
一方、ロイター通信が伝えた住民の話によると、イスラエル軍の戦車が8日、ガザ市中心部に侵入。昨年10月に戦闘が始まって以来、「最も激しい」空爆と砲撃が行われ、数千人が退避を余儀なくされたといいます。
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■■■2024年7月9日(日本時間)の動き■■■
エジプト大統領と米CIA長官が会談 停戦交渉めぐる外交活発化
イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦・人質解放交渉をめぐり、エジプトのシーシ大統領は9日、首都カイロで米中央情報局(CIA)のバーンズ長官と会談した。ロイター通信が伝えた。
ロイターが伝えたエジプト政府系メディアの報道によると、エジプト治安当局者の代表団が10日、カタールの首都ドーハに向かう。停戦交渉の妥結に向け、イスラエルとハマスの立場を近づけるのが目的だとしている。
一方、AFP通信はバーンズ氏のほか、イスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官も10日にドーハに入ると報じている。停戦交渉をめぐる外交上の動きが活発化しているが、パレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市などでイスラエル軍の攻撃が激化する中、妥結に結びつくかは不透明だ。
「ガザ市の全ての医療施設のサービスが停止」 パレスチナ赤新月社
パレスチナ自治区ガザで医療…