イランの首都テヘランで2025年6月15日、イスラエルの攻撃後、石油貯蔵施設から立ち上がる炎を橋の上から見守る人々。第三者提供=ロイター

 イスラエル軍は15日、イランの燃料関連施設などを狙った空爆を実施した。攻撃対象を軍事施設からインフラ施設にも広げる動きに対し、イラン側も多数の弾道ミサイルなどを発射してイスラエルの市街地で死傷者が増え、交戦が激化している。

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 イスラエルとイランは昨年4月と10月にも直接衝突した。いずれも単発の攻撃の応酬の後で沈静化に向かったが、今回は双方が波状攻撃をしかける事態に陥っている。

 イスラエル軍の15日未明の発表によると、空軍がイランの首都テヘランにある国防軍需省のほか、核関連施設や石油貯蔵施設などを狙った大規模な空爆を実施した。イラン国営通信によると、14日にはイラン南部ブシェールの世界最大級の天然ガス田とガスの精製施設がイスラエルの小型ドローン(無人機)による攻撃を受けた。ガス田では爆発と火災が起きたという。イラン財政の柱であるエネルギー部門への打撃を狙ったとみられる。

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