パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍のデフリン報道官は4日、最大都市ガザ市の制圧作戦に関して、「市内の40%を制圧している」と発表した。「人質の解放や(イスラム組織)ハマスの支配の壊滅が達成されるまで作戦を継続する」として、今後数日で作戦を強化すると表明。民間人のさらなる被害拡大は必至だ。
イスラエル政府は8月にガザ市の制圧作戦を承認。約80万~100万人の周辺住民に対して事前に避難を求めたとしている。だが、地元メディアによると、戦闘の長期化によって避難先が限られており、避難したのは7万~8万人にとどまる。
イスラエル軍は制圧作戦のために数万人の予備役の動員を始めた。ただ、軍トップのザミール参謀総長をはじめ軍内部では、ハマスにとらわれている人質に危険が及ぶなどと否定的な意見も上がった、と報じられている。国際的な非難も強まっている。
ガザ保健省は4日、過去24時間でガザ全域で84人が死亡し、戦闘が始まった2023年10月以降の死者は6万4231人になったと発表した。
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