ガザ地区中部の病院で18日、イスラエルによる空爆で死亡したパレスチナ人の葬儀に参列する人々=ロイター

 パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍は18日、新たに大規模な地上作戦を始めたと発表した。中東の衛星放送局アルジャジーラによると、18日だけで少なくとも151人が死亡。攻撃が激化する中、ガザの住民たちは恐怖におびえ、逃げ場を探している。

 イスラエルのネタニヤフ首相は19日のビデオ演説で、ガザ全域の「制圧を目指す」と述べた。軍は18日の声明で、大規模な地上部隊を投入すると表明していた。今回の地上作戦に先立ち、15日から空爆を強化しており、「ハマスの地下施設など670以上の標的を攻撃した」としている。

 イスラエルメディアによると、軍はガザ全体の約3割にあたる現在の支配地域を拡大し、北部と南部の「ハマスの拠点」とみなす地域に地上部隊を投入。ガザを地域ごとに分断し、ハマスの統治機構の破壊を図る方針という。

ガザ市民「ここまでの状況は初めて」

 激しい攻撃の中、住民の間では再び避難の動きが広がっている。ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプに住むムハンマド・ハマダさん(51)によると、17日朝から上空を飛び交う戦闘機の音や、建物を震わせる爆発の衝撃が続いたという。

 「何度この光景を見て、この…

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