イスラエル軍は20日、イエメンの反政府武装組織フーシが支配する港湾都市ホデイダの軍事目標を戦闘機で空爆したと発表した。イスラエルメディアや米CNNなどによると、昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始以降、イスラエル軍がイエメンを空爆するのは初めてという。
フーシ系の通信社サバは、石油施設などが標的となり、6人が死亡、約80人がけがをしたとしている。大半が重いやけどを負っているという。CNNなどは、イスラエルが米国などに事前に通告した上で、単独で攻撃したと伝えている。
イスラエルの商都テルアビブでは19日、ドローン(無人機)によるとみられる攻撃で1人が死亡し、フーシが関与を認めていた。イスラエルのネタニヤフ首相は20日の声明で「直接的な報復だ」と述べた。ガラント国防相も声明で「イスラエル市民の血には代償が伴う。もし私たちを攻撃するなら、同じ結果になるだろう」と脅した。
一方、フーシは「あからさまな侵略に対応する。イスラエルの重要目標をためらわず攻撃する」と改めて宣言。テルアビブについて「安全ではない」とも述べた。21日には、イスラエル南部エイラートに向けて複数のミサイルを発射したと発表した。イスラエルの防空システムが迎撃したという。
フーシを支援するイランの反応は
ガザの戦闘が始まって以降…